ふらッとあーと

ふらっと訪れた美術館や展覧会についての記録

開館25周年記念 シベリアシリーズ/原爆の図/地図 香月泰男と丸木位理・俊、そして川田喜久治 平塚市美術館

展覧会に行くはいいけどもなかなかまとめる時間が取れないです

社会人の辛さ…

 

今回は遠出しました

 

www.city.hiratsuka.kanagawa.jp

 

 

開催の挨拶にもあったように記念展なのにどんよりと重たく暗い印象をもつ展覧会

 

たまたま知人が招待券を持っていてはじめて何も知らずにいった

 

ららぽーと開店に賑わう平塚駅から離れること徒歩20分

まるで病院のような大きく静かな建物が佇んでいた

 

中は思っていたより広く、典型的な公立美術館の印象

 

展覧会は大きな階段をのぼった2階の会場で開催されていた

 

中に入ると香月の大きな絵画が並ぶ

これらはシベリアシリーズと呼ばれる香月自身がシベリアに抑留され、帰国後にこのシリーズは描かれた

 

極寒シベリアでの生活で体験したことが大きな画面から溢れてくるようだ

とくに朝日を描いた作品は寒い冬、真っ暗な中からまるで希望のように描かれている

絵の前に立っている間、私自身もシベリアの地で寒さも忘れて見惚れているような感覚になった

 

奥に進むと丸木位理・俊の原爆の図がある

 

原爆の図というタイトルはあまりにも有名であるが、私はタイトルしか知らず、そのタイトルから広島にあるものだと思い込んでいた

また、原爆の落ちた日のことを描いたものと思っていたが、いままでの認識がここで大きく変わった

 

原爆の図は、広島の被爆者への鎮魂を込めた作品だ

だが、広島ではなく埼玉県東松山市の原爆の図丸木美術館にある

全15作の連作で、そのどれもに無数の人々が水墨で描かれている

 

今回は半分にも満たない6作の出展であったが、その迫力は凄まじいものであった

 

人が苦しみ泣き叫び、助けを求め、呻き声をあげる

そんな惨状がありありと襲ってくるようだった

 

その迫力にやられつつ、近づいて見てみると人体の筋肉の盛り上がりや筋など細々と描かれている

 

気がつくと、作品の中に飲み込まれてしまったようで、じっくりとひとりひとりに魅入っていた

 

これを見にきただけでも平塚まできた甲斐があった

正直、平塚よりも埼玉の方が近いかもしれないから、是非とも全15点を目にし、飲み込まれにいきたいと強く思った

 

もうひとり川田喜久治の写真作品とあわせ、3部で構成されたこの展覧会は、見る人を突き動かすような力のある、記念展に相応しい展覧会だった

少なくとも私ひとりは大きく心が動いた

 

 

鑑賞日:10月16日(日)

鑑賞時間帯と所要時間: 東京を早めに出て、午前中いっぱいで見た

空いていました

そのあとに行ったららぽーとは混んでましたよ笑