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ふらッとあーと

ふらっと訪れた美術館や展覧会についての記録

サイ・トゥオンブリーの写真-変奏のリリシズム-  川村記念美術館

最終日に駆け込み。
 (といいつつ、記事が1週間後になってしまった)
 
数年前に来て以来、だいぶ久々です。
東京駅からの直通バスで往復し、展覧会、庭園をたっぷり楽しんできました。
バスは補助席をフルで使うほど、混雑していました。
ちょうど1時間で到着。Suicaで支払いできます。
 
木々が茂る小道を抜け、美術館に入り、まずは常設展を巡ります。
 
印象派レンブラントシュルレアリスムなど、小さな部屋ごとに時代にあった作品がまとめられています。
なかでも、モビール作品で有名なカルダーは魅力的でした。
とても黒い》というおもしろいタイトルのモビールが…笑(とくに黒くはなかった)
 
そして、川村記念といったら、マーク・ロスコシーグラム壁画。
薄暗い部屋に入ると、赤褐色の大きな壁画が7点、ぐるりと囲むように展示されています。
目が慣れてくると、浮かび上がるような複雑な色彩を目でを味わうことができます。
 
また、2階にあがるとフランク・ステラの作品が時計回りに制作年順に並んでいます。
平面からの脱却を狙ったステラの変化をひと部屋で楽しむことができます。
私はステラを知っていたので、大変おもしろい展示でしたが、とくにキャプションもなく、知らない人はこの変遷が分からなくて、損をしているな〜と感じました。
(同行者はステラ作日をおもしろくない!とボロクソに言ってましたが…笑)
 
さて、いよいよサイ・トゥオンブリーです。
昨年、原美術館(御殿山)で開催された、ドローイング展とはまた違い、写真がメインの展覧会でした。
神殿遺跡やテーブルと椅子といった、構成を意識したような作品、花や野菜といった身近なモチーフを写した作品など多岐にわたっていました。
(多分、旅中に撮ったのであろう、スポンジボブのぬいぐるみが並んでいる様子の作品もありました…
 
写真がメインではありましたが、ドローイングや彫刻なども数展ありました。
 
キノコの版画は、紙の重なりによって生まれるレイヤーやドローイングがあり、
見応えがありました。
 
どうにも写真展というのは苦手で、なかなか感じることができませんでしたが、
静かな空気の流れる会場の雰囲気を味わうことができたのはよかったかなと思います。
 
 
ミュージアムショップのオリジナル商品が豊富に揃っていました。
 
ステラの3Dポストカードとはよく考えたものだな〜。
そのほか、美術館内のサインをモチーフにしたグッズも魅力的で
満足度が高かったです。
 
そして、公園もこの美術館の特徴です。
青々とした芝生に寝転んでみたり、森の中を探索してみたり、
アートと自然を満喫できる場所で、良い休日を過ごすことができました。
 
旅行に行きたいけれどなかなか行けない、ちょっと遠出したい
という気分になったら、DIC川村記念美術館がおすすめです!
 
 

鑑賞日:2016年8月29日(日)

鑑賞時間帯と所要時間:11時頃着。展覧会は1時間くらい。

庭園含めると、4時間半ほど滞在しました。

混雑:最終日のため、バスは混んでいましたが、施設内は空いていて、ゆったり見れた。

12 Rooms 12 Artists 東京ステーションギャラリー

新たな作品との出会いを楽しむ

はじめて書いたブログから少し時間があいてしまいました。

見切り発車な感じがして、悩んでしまって、書けなかったのです…。

でも、よい展覧会にいってきたので、思い切って自由に書きます!

 

今回は現代美術です。

www.ejrcf.or.jp

 

大好きな美術館で、ほとんどの展覧会をみています。

毎年、1回は海外の現代美術をメインにした展覧会を開催している美術館です。

ちょっとコアなのでなかなか足が向かない現代美術ですが、

ここで開催される現代美術の展覧会は作品数が少なく、

いろいろな作品をちょっとずつつまむ感覚で楽しめるのが魅力かなと思います。

 

また、駅からすぐで、金曜日は夜間開館のため20時までと、

行こうと思ったら、ぱっと行くことができます。

 

だいぶ前に貰った「東京駅周辺美術館MAP」の提示で、100円引きになり、

しかもSuicaで支払ってスムーズに入館できました。

 

エレベーターで3階に上がると、さきほどまでの駅とは思えない、

ホワイトキューブが広がります。

 

今回の展覧会はタイトルに「12 Rooms」とあるように、12の部屋があります。

といってもいつもの空間に、各Roomの間に、すだれのようなひもが垂れて区切られています。

そのすだれを払いながら進むたびに、のれんのあるお店に入るような

「なにがあるのだろうか」というわくわく感がわきあがり、

新鮮な気持ちで各作家と向き合うことができます。

 

3階のメインは、エド・ルーシェイ。

ガソリンスタンドやハリウッドなど「これぞ、アメリカ」なイメージを版画で表現した作品が多くありました。

フライヤー裏面に載っていた《スタンダードのガソリンスタンド》は

想像以上に黄ばんでおり、かえってその色味から心地よい古さを感じることができました。

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フライヤー裏面より

こうした色面だけで構成される作品は、いまではIllustratorなどコンピューターを使用すればすぐに描けてしまいますが、当時の60から70年代にこうしたはっきりとした絵面は、好まれたのだろうか…とぼーと眺めながら思いました。

 

また、八角形の小部屋には日本の写真家、荒木経惟の1972年の作品、

《切実》が壁一面に1点ずつ展示されていました。

何気ない日常の幸せそうな様子を捉えた写真が、真っ二つにされ、セロハンテープで修正されています。

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フライヤー裏面より

もともと《The Days We Were Happy》というタイトルだったそうですが、

《切実》に変更したそうで、「過ぎてしまった」というよりも

「永遠」が作品に宿っているような印象をもつタイトルだなと思いました。

 

さて、階段上部のシャンデリアに見とれて、2階へ行きます。

2階のメインは、ルシアン・フロイドです。

精神分析学者のジークムント・フロイトの孫で、イギリスの作家です。

日本ではなかなか紹介されていない作家なのですが、展示には油絵が1点のみでほかは版画と、少し寂しいと噂されていました。

ですが、エッチングが素晴らしいと私は感じました。

じっと見つめているとエッチングの線が、ゆらゆらと揺らぐようにみえてきます。

ざわざわと胸騒ぎのする不穏さを感じました。

 

ほかにも、2階には液晶のような美しさのアイザック・ジュリアンの写真作品や

アンソニー・カロの《オダリスク》がよかったです。

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フライヤー裏面より

オダリスク》についてキャプションには「両足が描き出す空間」とあり、

まさに台座から落ちそうな足の部分が空間を支配していることを実感しました。

 

ひと部屋ごとに作家が変わるので、初めて出会う作品でも1点1点集中してむきあうことのできる展覧会でした。

 

関連イベントとして、ルーシェイの作品にちなみアーティストブックをつくるワークショップがあったそうで、3階に完成した作品が展示されていました。

参加してみたかったなと思うのと、最近の展覧会にはこうしたワークショップが多く開催されているから、こまめにチェックしないとな…と思いました。

 

ミュージアムショップTRAINIARTでは、展覧会関連グッズよりも電車グッズが充実していました。

とくに、にじゆらとのコラボてぬぐいは、使い心地がよいです。

前回購入した東京駅100周年記念のものを愛用していたのですが、失くしてしまい、また新たな東京駅柄が発売されたと聞き、早速購入しました。

ここには、美術館の入館料を支払わないと入れないので、今回足を運んだのにはこの目的も大きな理由でした笑

また、毎回行く度にマスキングテープも種類が増えて、つい「電車の顔」を購入。

美術グッズよりも電車グッズが多いのは、どうかなと思う人もいるかもしれませんが、

それはそれで、毎回来るのが楽しみなミュージアムショップです。

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あと、最近よく見るこの本がここにも置いてあって、欲しいな〜って思った笑

books.rakuten.co.jp

 

 

東京ステーションギャラリー - TOKYO STATION GALLERY -

鑑賞日:2016年8月26日(金)

鑑賞時間帯と所要時間:18時半頃に入って、1時間くらい

混雑:空いていて、ゆったり見れた

夜間開館だったから、若い方、とくに女性が多かった

 

木々との対話 東京都美術館

木彫を超えた表現を目撃する

記念すべき最初の展覧会はこちらです!

 

www.tobikan.jp

上野動物園のお隣、東京都美術館です。

個人的には小学生のときに、書道の展覧会で自分の作品が展示され、表彰式も出たので、美術館というよりも思い出深い場所です。

(あれは、まだリニューアル前だった…)

 

同時開催の中のポンピドゥー・センター傑作展は先月すでに鑑賞済みですので、

そのときの半券を用意して、GOしました。

(中庭の丸い彫刻は、ジムですね。強かったです。)

 

半券を見せると300円引きの一般500円で入れます!

会場にはいる前からほんのりと木の香りがしていました。

期待で胸がふくらむ。

 

舟越桂の作品は撮影禁止との説明を受け、中へ。

 

土屋仁応の作品は、麒麟や鳳凰など想像上の動物を彫ったものです。

初めて見たのですが、真っ白でこれが本当に木なのか疑ってしまうほど、ふわふわとして、柔らかな印象の作品でした。

そうした作品のなかでも、鳳凰は圧巻です。

細い脚は、台とのつなぎ目がなく一本の木からできていることが分かります。

また背後に回ると、何本もの尾っぽが絡まり合い、美しいカーブを描いています。

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その精巧さと美しさに圧倒されると同時に彫刻作品は、こうやって目の前にして、360度舐め回すようにみることでおもしろみがわかるな〜と改めて実感しました。

この部屋の神秘的な雰囲気もとてもよかったです。

 

2013年に六本木の国立新美術館で開催された

アーティスト・ファイル2013―現代の作家たち|企画展|展示会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

にも出ていた國安孝昌の作品は、その時の作品と似たものでした。

ただ、新美での展示は大きな空間で、もし崩れたら覆いかぶさってしまうのではないかという圧迫感を感じましたが、

今回は、そのときよりも空間自体が狭く、より凝縮した印象でした。

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そして、今回の目的である須田悦弘の作品へ。(公開制作にいきたかった…)

予め説明されていたように、展示会場以外の場所にも展示されているのですが、

展示室内には3作品があるはず。

ところが、どれだけ探しても、きちんと空間をつくって展示してある《バラ》しか見当たりません…

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んんん…ギブアップ…と思い、監視員さんに聞いてみると…

 

あっさり、みつかりました。

 

 キャプションが目に入るところにあったにも関わらず、私は見落としていました(とほほ)

本当は自分で探し出した方が、より理想的な鑑賞方法なのでしょうが、

他者(監視員さん)とのコミニュケーションのきっかけになったということで…笑

 

本物に見間違えるほどの木彫という点も好きな理由ですが、

こうして空間にとけ込み、探し出す楽しさも須田作品の好きな理由です。

須田のキャプションに空間と作品との関係性うんぬんと書かれていました(ような気が)が 思わず首を縦に振りながら納得しました。

これは、國安の大きな作品にも言えることだなと心のなかでも思いました。

 

展示会場以外の須田作品もよかったです。とくに美術情報室(ここでは自分で探せました!)

帰る前にぜひ立ち寄ってもらいたい。ここの美術情報室は居心地が抜群ですし。

 

久しぶりに彫刻の展覧会でしたが、大満足でした。

 

鑑賞日:2016年8月11日(木・祝)

鑑賞時間帯と所要時間:12時くらいに入って、1時間弱

混雑:空いていて、ゆったり見れた

開館90周年記念展 木々との対話 開催概要 | 東京都美術館 開館90周年記念サイト

はじめまして

はじめまして。ゆみかと申します。

今年の春に社会に出たばかりの新社会人です。

 

学生時代は美大に入り、美術、主に展覧会をみる、つくる側として学びましたが、

現在は美術とはちょっと遠いところで働いています。

 

いつか自分のギャラリーやミュージアムショップのような雑貨店を開くことを夢に、

いまはとにかく社会に出て、社会勉強の最中です。

 

そんな毎日でも、美術に関する知識や流行、そして身につけた勘を失いたくないと思い、

時間のあるときには美術館に足を運んだり、ギャラリーを巡ったりしていました。

 

学生のときは、課題などでまとめることもありましたが、

社会人になり「行きっぱなしの状態はよくない」と思い、ここに記録することにしました。

 

私自身は作品をつくりませんし、学芸員のような専門家でもないので、

ただただ素直に思ったことを綴っていければと思っています。

(そういう意味での「フラット」も含んでいるのかも…)

 

一個人としての感想ですので、的外れなこともあるかもしれませんが、

美術館に行く際の参考にでもなればと思います。